ポスティングとは、チラシなどの広告物を、住宅や事業所のポストに直接投函して届ける販促の方法です。新聞の購読や来店の有無にかかわらず、配布するエリアの住民に届けられることから、飲食店や学習塾、美容室、不動産、リフォームなど、地域に根ざした商売で広く使われています。この記事では、ポスティングとは何か、どんな仕組みで届くのか、配り方にどんな種類があるのか、そしてエリアをどう決めるのかを整理します。
ポスティングは、配る人が対象エリアを歩いて回り、住宅やマンションのポスト、あるいは事業所のポストにチラシを入れていく方法です。受け取る側から見ると、チラシが自宅のポストに入っている、という形で届きます。
同じ「ポストに入る」ものでも、ほかの方法とは仕組みが異なります。折込は、新聞に挟まって新聞の配達とともに届くため、新聞を購読している世帯が対象です。ダイレクトメールは、宛先を決めて郵便や配達事業者を通じて届けるもので、届け先の住所情報が前提になります。ポスティングは、これらと違い、配布員が現地を回って投函するため、新聞の購読や宛先リストの有無に左右されずに、エリアを決めて届けられる点が特徴です。
折込との使い分けは折込チラシとはで、ダイレクトメールとの違いはダイレクトメール(DM)とはで説明しています。街頭で手渡す方法との組み合わせについては、街頭配布とポスティングの組み合わせが参考になります。
ポスティングを実施するときは、おおむね次の順序で進みます。
自社で配る場合も、依頼する場合も、基本の流れは同じです。違いは、配布員の手配や、配布の記録・報告を誰が担うかにあります。
ポスティングには、「どこまで・誰に」配るかによって、いくつかの配り方があります。代表的なのは次の4つです。
このほか、配布物の出し方で「単独配布」と「併配」を分ける考え方もあります。単独配布は自社のチラシだけを投函する方法、併配は複数の事業者のチラシをまとめて投函する方法です。単独のほうが目に留まりやすいとされる一方、併配は同じ配布の機会を複数の事業者で分け合う形になります。
それぞれの違いと選び方は、ポスティングの効果的な配り方で詳しく整理しています。
ポスティングは、どの建物にも配れるわけではありません。オートロック付きのマンションのように、配布員が建物の中に入れず、投函が難しい建物があります。
また、「チラシお断り」といった表示がある住戸や、管理上、広告物の投函を禁止している建物もあります。こうした配布禁止の物件は、守って配ることが前提です。配布先のルールを守らないと、クレームにつながりやすくなります。そのため、実際の配布では、配布禁止や注意が必要な物件の情報を管理し、配る前に共有することが重要になります。
オートロックの建物などポストに届けにくい世帯に対しては、宛名つきの郵送物としてお届けする方法など、別の届け方で補う考え方があります。ポスティングで届く範囲と届きにくい範囲を、はじめに把握しておくと、組み合わせの設計がしやすくなります。
ポスティングは、店舗やサービスの周辺に住む人に、まとめて知らせたい場面で使われやすい方法です。商圏が地域に限られる業態ほど、相性がよくなります。
向く例としては、飲食店やカフェの開業・クーポンの案内、学習塾やスクールの生徒募集、クリニックや整骨院の開業告知、不動産や住宅リフォームの周辺エリアへの案内、スーパーやドラッグストアのセール告知、水まわりや外壁塗装など地域のインフラ系サービスなどがあります。いずれも、来店や依頼につながる範囲が近隣にあることが共通しています。
一方で、商圏がエリアを越えて全国に広がる商材や、特定の個人にだけ届けたい案内、投函できない建物が大半を占めるエリアでは、ポスティング単独では届き方に偏りが出ます。こうした場面では、折込やダイレクトメール、街頭での手渡しなど、ほかの方法と組み合わせて補うことで、届く相手を広げられます。
ポスティングは、配るエリアを自由に設計できる分、エリアの決め方が結果を大きく左右します。考えたいのは、商圏、住んでいる人の特徴、住宅の種類の3つです。
商圏は、店舗や事業所から、無理なく来てもらえる範囲です。店舗型のビジネスなら、徒歩や自転車、車で通える範囲を基準に、競合の位置も見ながら考えます。次に、住んでいる人の特徴です。子育て世代が多いのか、シニア層が多いのか、持ち家が多いのかによって、同じチラシでも反応の出方が変わります。そして、住宅の種類です。戸建てが中心か、集合住宅が中心かで、配布のしやすさも、選別配布を使うかどうかの判断も変わります。
当社が公開しているエリアページでは、市区町村単位の商圏データにもとづいて、ポスティングを含む11の販促施策との相性を示しています。まずは大まかな方向性をつかむ入口としてご利用いただき、実際の計画では、より細かい単位で配布エリアを検討するという二段階の進め方も可能です。商圏の考え方の基礎は、商圏分析とエリアマーケティングの基礎で扱っています。
ポスティングについて調べると、反響率や効果の話にもよく出会います。ここでは入口だけ整理し、詳しい内容は専用の記事に任せます。
ポスティングの反応は、一般に幅のある数字で語られます。この幅は、エリアの選び方、配り方、特典の有無、チラシの内容、そして継続して配るかどうかといった要因が重なって生まれるものです。単独の数字をそのまま自社に当てはめるのではなく、要因をひとつずつ点検するのが基本になります。要因の整理と、効果が出ないときの切り分け方は、ポスティングの効果はどう決まるかに、反応を測る方法はポスティングの効果測定にまとめています。業種ごとの見方は業種別に見るポスティングの効果をご覧ください。
近所に少部数を配るだけなら、自分で配ることも可能です。ただ、広いエリアに繰り返し配る場合は、人手と時間、配布禁止物件の確認、配布の記録といった負担が大きくなります。
依頼する場合は、配布の実施だけでなく、どの配り方を、どのエリアに、どの回数で行うかの設計から相談できると、手段の選び間違いを避けやすくなります。当社は、ポスティングを含む11の媒体を横断して、エリアと目的に合った組み合わせを設計する立場です。ポスティングを使うか、折込や他の方法と組み合わせるかも含めて、届けたい相手から逆算してご提案します。当社のポスティングの取り組みは、ポスティングのページをご覧ください。
チラシ配布全体の選び方はチラシ配布とはにまとめています。
チラシなどの広告物を、住宅や事業所のポストに直接投函して届ける販促の方法です。配布員が対象のエリアを回って投函するため、新聞の購読や宛先リストの有無にかかわらず、エリアを決めて届けられます。
届け方が違います。折込は新聞に挟んで購読世帯に届け、ダイレクトメールは宛先を決めて郵便や配達事業者で届けます。ポスティングは、配布員が現地でポストに投函するため、購読や宛先リストに左右されず、エリアを決めて届けられます。
すべての建物に配れるわけではありません。オートロックのマンションなど、建物の構造上、投函が難しい場合があります。また、チラシの投函をお断りする表示のある住戸や、広告物の投函を禁止している建物は、避けて配ります。
一般に幅のある数字で語られ、エリア・配り方・特典・チラシの内容・継続の有無などによって変わります。数字だけを切り出して判断するのではなく、要因を点検する見方が基本です。詳しくは、ポスティングの効果を扱った関連記事をご覧ください。