折込チラシとは、新聞やフリーペーパーに挟み込んで、購読している世帯や読者に届けるチラシのことです。スーパーの特売や不動産の物件案内、学習塾の生徒募集など、身近な場面で目にする機会の多いチラシは、この仕組みで届いています。この記事では、折込チラシの届く仕組み、配布エリアと部数の関係、料金が何で決まるのか、そしてポスティングとの使い分けを、チラシを出す側の視点で整理します。
折込チラシは、新聞販売店が新聞に挟み込んで、購読している家庭に配達する形で届けられます。広告主が自分でポストに入れるのではなく、新聞を配達する仕組みに乗せてチラシを運んでもらう方法、と考えると分かりやすいでしょう。
流れとしては、広告主がチラシを印刷し、折り込む日と配布するエリアを決めて手配し、チラシが新聞販売店に納品され、販売店で当日の新聞に挟まれて各家庭に配達されます。フリーペーパーへの折込も考え方は同じで、新聞ではなく、フリーペーパーの配布網に乗って届きます。
この仕組みのため、折込には次の4つの要素がついて回ります。1つ目は、配るエリアが新聞販売店の配達エリアを単位に決まること。2つ目は、届く部数が、そのエリアの購読部数に左右されること。3つ目は、配られる日が折込日として決まること。4つ目は、チラシのサイズや厚みに、扱える範囲があることです。次の節から、順に見ていきます。
折込のエリアは、行政区画ではなく、新聞販売店ごとの配達エリアで区切られます。そのため、「この町丁目だけに配りたい」といった細かな指定は、ポスティングほど自由にはできません。
部数は、そのエリアの新聞購読部数がもとになります。新聞を購読している世帯は、すべての世帯のうちの一部にとどまるといわれています。しかも近年は購読する世帯が減る傾向にあり、とくに若い世代の世帯には届きにくくなっています。折込の配布エリアを決めるときは、地図上の広さだけでなく、そのエリアにどれだけ購読世帯がいるかを見ることになります。
ここで注意したいのが、販売店のエリアと、自社の商圏がずれる場合があることです。商圏の一部しか販売店のエリアに入っていなかったり、逆に商圏の外まで含まれていたりします。複数の販売店にまたがる場合は、販売店ごとに部数を確認しながら組み立てます。また、同じ日に競合するチラシが同時に入ることも珍しくありません。折込日を決めるときは、競合の動きや、自社の来店のピークとの兼ね合いも考えます。
折込チラシは、新聞を購読する世帯、とりわけ40代から70代を中心とした層に、信頼感を伴って届きやすい方法です。そのため、購読層と相性のよい業態で力を発揮します。
一方で、新聞を購読していない世帯には、折込では届きません。若い世帯や単身世帯を主な対象にしたい場合は、折込だけでは到達が限られます。また、町丁目単位のようにエリアを細かく絞りたい場合や、配布する日時を細かく指定したい場合も、折込は不得意です。こうした場面では、ポスティングやフリーペーパーへの折込と組み合わせて補うのが一般的な考え方です。
「折込チラシ 料金」を調べる人は多いのですが、料金は単純な一律の価格ではなく、いくつかの条件の組み合わせで決まります。ここでは金額ではなく、「何で決まるか」を整理します。
実際の金額は、エリア・部数・サイズ・折込日で変わるため、検討中のエリアと時期をお知らせいただいたうえで、個別にご案内しています。
折込チラシは、新聞と一緒に扱える規格のサイズに収める必要があります。ポスティングのように、形状やサイズを自由に設計できる方法とは違う点です。
どのサイズが使えるかは、販売店や地域、媒体によって異なります。一般的な規格サイズであれば問題なく扱えますが、特殊な形状や、厚みのあるものは、事前に確認が必要になります。印刷を発注する前に、手配先でサイズの条件を確認しておくと、刷り直しを避けられます。
あわせて、折込日、納品の期限、必要な部数と予備の枚数も、手配の早い段階で確かめておきます。納品の期限は販売店や地域によって異なるため、余裕をもったスケジュールで進めるのが基本です。
| 観点 | 折込 | ポスティング |
|---|---|---|
| 届く世帯 | 新聞の購読世帯(フリーペーパー折込は読者) | 新聞の購読に関係なく、配布エリア内の住宅 |
| エリアの細かさ | 販売店の配達エリアが単位 | 町丁目など、より細かな単位で指定しやすい |
| タイミング | 折込日が決まっていて、新聞と同じ日に届く | 配布期間の中で、エリアごとに時期を調整しやすい |
| サイズ・形状 | 規格サイズが基本 | 形状やサイズを比較的自由に設計しやすい |
| 届き方の特徴 | 新聞への信頼感が乗りやすい。折込の束の中に他のチラシも入る | ポストに直接入る。単独の配布も、他の配布物と一緒の配布もある |
(読み方: どちらが優れているかではなく、「誰に届けたいか」「どこまで細かく絞りたいか」で選びます。購読層に広く知らせたいなら折込、新聞を購読していない世帯も含めて細かなエリアに届けたいならポスティング、両方を組み合わせて補い合うこともできます。ポスティングについてはポスティングとはをご覧ください。)
新聞の購読世帯だけでは届ききれないときの選択肢が、フリーペーパーへの折込です。
フリーペーパーは、新聞を購読していない世帯にも配布されることがあり、新聞折込だけでは届きにくい層に接触を広げられます。情報誌として一定期間手元に残りやすいという特徴もあります。ただし、発行の頻度や配布の日程は媒体ごとに決まっており、広告主が自由に設定できるものではありません。エリアによっては対応する媒体がない場合もあるため、対象エリアの媒体の有無から確認します。新聞折込とフリーペーパー折込を組み合わせる設計も可能です。詳しくは全国FP折込のページもご覧ください。
折込チラシで起こりやすい失敗は、チラシの中身より、手配の段階にあるものが少なくありません。
まず、サイズや厚みの確認不足です。規格に合わないチラシは、そのままでは折り込めないことがあります。次に、折込日の選び方です。同じ日に競合のチラシが集中する、天候で来店が見込めない、給料日や連休と重なるなど、日取りしだいで見てもらえる度合いは変わります。3つ目は、エリアと部数の見立てのずれです。販売店のエリアと自社の商圏がずれたまま手配すると、届けたい相手に届かない部数が出てしまいます。4つ目は、折込の束の中で埋もれる点です。同じ日に何枚ものチラシが入るため、表面の見出しや訴求の絞り込みが問われます。
これらの多くは、事前に条件を確認し、エリアと日取りを整理しておくことで防げます。購読世帯だけでは足りないときは、フリーペーパーへの折込やポスティングで補う設計も検討できます。
当社は、折込チラシを含む11の媒体を横断して、エリアと目的に合わせた組み合わせを設計する立場です。折込を使う場合も、購読世帯だけで足りるのか、補う媒体が必要なのかを、エリアごとの特徴から一緒に整理します。
手配の具体的な進め方は、新聞折込のページをご覧ください。
チラシ配布全体の考え方はチラシ配布とはに、個別の配布タイプの選び方はポスティングの効果的な配り方にまとめています。
新聞広告は新聞の紙面そのものに掲載される広告です。折込チラシは、紙面とは別に印刷したチラシを新聞に挟み込んで届けるもので、紙面の広告枠に縛られず、チラシとして紙面の構成や内容を設計できる点が異なります(大きさは折込で扱える規格の範囲内です)。
届きません。折込チラシは新聞の購読世帯に届く仕組みのため、購読していない世帯は対象外です。新聞を購読していない層にも知らせたい場合は、フリーペーパーへの折込やポスティングと組み合わせて補う方法があります。
広告主が希望する日を伝え、販売店側の条件や、その日に入るほかの折込の状況をふまえて決まります。曜日によって折り込まれるチラシの量が変わるなど、日による条件の違いがあります。納品の期限もあるため、早めの相談をおすすめします。
主に、配布するエリアと部数、チラシのサイズや厚み、折込日、媒体の種類で変わります。チラシの制作費は別にかかります。具体的な金額は条件ごとに異なるため、個別にご案内しています。