チラシ配布の費用

チラシ配布の費用は何で決まるか — ポスティング・折込・手渡しの違い

チラシを配ろうと考えたとき、まず気になるのは「いくらかかるのか」でしょう。調べると、ポスティングも新聞折込も「1枚あたり」の単価で語られていますが、その数字は、エリアや配り方、チラシの大きさ、配る時期などの条件によって変わります。同じ「チラシ配布」でも、条件が違えば費用は別のものになる、というのが実情です。この記事では、金額そのものではなく、費用が何で決まるのかを、ポスティング・新聞折込・街頭での手渡し・ダイレクトメール(DM)をそろえて整理します。あわせて、見積を依頼するときに伝えておくこと、費用対効果の考え方、金額だけで比べるときの注意点を、チラシを出す側の視点で紹介します。当社は金額の相場を掲載しておらず、条件ごとにお見積りしています。その理由も、この記事の中で説明します。

チラシ配布の費用は「1枚の値段」ではなく、条件の組み合わせで決まる

「チラシ配布 費用」と調べると、1枚あたりの単価が並んでいます。しかし、その単価は、いくつかの条件が決まってはじめて決まる数字です。

一般に、チラシ配布の費用は「配る枚数 × 1枚あたりの単価」を中心に組み立てられます。さらに、チラシそのものの印刷、デザインの制作、配布物を届ける手配などが、別の項目として加わることがあります。このうち、1枚あたりの単価は、どのエリアに、どんな配り方で、どんなチラシを、いつ配るのかで変わります。つまり、単価だけを先に知りたくても、条件が決まらなければ決まらない、という構造です。

もう一つ、費用の見方で押さえておきたいのは、配布そのものにかかる費用の多くが、人の手間にかかるということです。人が歩いて配る方法(ポスティングや手渡し)は、配る距離や時間、人数に左右されます。新聞に挟む方法(折込)は、新聞販売店の配達網に乗せる費用が中心です。宛名を付けて送る方法(DM)は、印刷や宛先の準備に加えて、郵送にかかる費用が関わります。同じ「チラシ配布」でも、費用の中身が媒体ごとに違うのは、このためです。

費用を決める6つの要素 — どの媒体にも共通して効いてくるもの

媒体が違っても、費用を動かす要素には共通する部分があります。見積を依頼するときの準備としても、この6つを順に決めていくと整理しやすくなります。

6つに加えて、チラシそのものの印刷と、デザインの制作が別にかかります。配布の費用と、チラシをつくる費用は別の項目として見積に載ることが多いため、「配布の費用だけ」を見ているのか、「印刷まで含めた総額」を見ているのかを、先に分けて考えておくと混乱しません。

  • 部数(配る枚数):配る枚数が増えれば、総額も増えます。ただし、枚数が増えれば単価が下がるとは限らず、条件によって扱いは異なります。
  • エリア:どの地域に配るか。住宅が密集している地域と、家と家の間が離れている地域では、配る手間が違います。折込では、新聞販売店の配達エリアが単位になります。
  • 配り方:エリア内をすべて回るのか、戸建てだけ・集合住宅だけに絞るのか、特定の建物やリストに載った先だけに配るのか。絞り方によって、必要な手間も変わります。
  • 時期と期間:いつ、どのくらいの期間で配るか。短い期間に集中させるほど、人手の手配が必要になり、費用に響くことがあります。年末年始など、時期によって条件が変わる場合もあります。
  • チラシの大きさ・重さ・加工:サイズが大きい、紙が厚い、冊子のように重い、折りが必要といった条件は、配る手間や扱いの条件に影響します。折込では、扱える規格の範囲が決まっています。
  • 回数:1回だけ配るのか、期間を空けて繰り返し配るのか。回数の組み方は、総額だけでなく、反響の出方にも関わります。

表1: 媒体ごとの、費用の決まり方の違い

媒体費用の中心になるもの費用を動かしやすい条件配布とは別にかかるもの
ポスティング配る枚数と、配る手間(人手)エリアの密度、配り方(軒並・選別・エリア指定・事業所/物件指定)、チラシの大きさと重さ、配る期間チラシの印刷・デザイン
新聞折込新聞販売店ごとの折込の枚数エリア(販売店の配達エリア)、チラシのサイズ・厚み・折り加工、折込日チラシの印刷・デザイン、納品の手配
街頭での手渡し配るスタッフの人数と、配る時間配る場所、時間帯、配布物(チラシか、サンプルを添えるか)チラシ・サンプルの用意、場所に関わる手続き
ダイレクトメール(DM)宛先の準備と、発送に関わる費用送付先の数、封筒やはがきなどの形状、重さ、宛名リストの用意チラシ・封入物の印刷・デザイン

(読み方: この表は、費用の「額」ではなく「何で決まるか」を比べるための整理です。どの媒体が安い・高いと決められるものではなく、同じ総額でも、届く相手や範囲は媒体ごとに異なります。各媒体の仕組みは、ポスティングとは、折込チラシとは、ダイレクトメール(DM)とはで説明しています。)

ポスティングと新聞折込の費用の違いは、どこに現れるか

費用を調べる人の多くは、ポスティングと新聞折込のどちらにするかで迷っています。2つは、費用の決まり方が違うため、「1枚あたり」だけでは比べられません。

ここから言えるのは、「1枚あたりが安い方を選ぶ」という考え方だけでは、判断を誤りやすいということです。たとえば、新聞を購読していない世帯が多いエリアでは、折込の枚数のうち届く世帯が限られます。届けたい相手に届いているかを先に確かめてから、費用の組み立てを比べるのが基本です。それぞれの詳しい決まり方は、ポスティングの費用の決まり方と新聞折込の費用の決まり方で整理しています。

  • 届く相手が違う:折込は新聞の購読世帯に届きます。ポスティングは、購読の有無を問わず、エリア内の住宅や事業所のポストに届けます。同じ枚数でも、届く相手の範囲が違います。
  • 絞れる単位が違う:折込は販売店の配達エリアが単位です。ポスティングは、町丁目などのより細かい単位や、配布タイプによる絞り込みができます(絞り方によって費用の組み立ても変わります)。
  • チラシの自由度が違う:折込は規格のサイズに収める必要があります。ポスティングは、形や大きさの自由度が高い反面、大きさや重さが配る手間に影響します。

見積を依頼するときに、先に決めておくと正確に出る6つのこと

費用が条件で決まる以上、見積は、条件が伝わるほど正確になります。問合せの時点で、次の6つを分かる範囲で整理しておくと、やり取りが短く済みます。

見積を受け取ったときは、総額だけでなく、何が含まれていて何が含まれていないのかを確かめます。印刷やデザインが含まれているか、配布後の報告があるか、配れなかった住戸や建物の扱いはどうなるか、といった点です。条件が違う見積を、総額だけで並べて比べると、安く見えたものに必要な項目が入っていなかった、という行き違いが起こりえます。複数の見積を比べるときは、同じ条件で依頼することが前提になります。

  • 目的:認知、来店、問合せ、キャンペーンの告知など、何を狙うのか。
  • 届けたい相手とエリア:どの地域の、どんな世帯・事業所か。住所や町丁目まで決まっていなくても、駅や店舗からの範囲で構いません。
  • 枚数の目安:おおよその枚数。決まっていなければ、エリアから逆算して相談できます。
  • チラシの状況:すでに印刷済みか、これから制作するか。サイズや重さ、折りの有無。
  • 配る時期と期間:いつまでに配りたいか、短期間に集中させたいか、ゆとりがあるか。
  • 回数:1回だけか、繰り返し配る予定か。

「相場の数字が知りたい」という方へ — 当社が金額を掲載していない理由

ここまで読んで、「結局いくらなのか」と思われた方もいると思います。正直にお伝えすると、当社は、費用の金額や相場を掲載していません。

理由は、条件によって金額が大きく変わるため、1つの数字を示すと、実際の条件には当てはまらない数字を目安として持ち帰ってしまうからです。エリアが違えば配る手間も、折込の販売店の条件も違います。配り方を戸建てだけに絞るのか、集合住宅も含めるのかでも変わります。そのため、当社は、エリア・配り方・枚数・時期・チラシの条件をうかがったうえで、条件ごとにお見積りしています。

インターネットには、1枚あたりの単価をまとめた記事が数多くあります。それらは、その会社の条件での数字であり、ご自身の条件にそのまま当てはまるとは限りません。数字を見るときは、どのエリアで、どんな配り方で、どんなチラシを、いつ配った場合の数字なのか、という前提を確かめてください。前提が書かれていない数字は、参考にしにくいものです。

費用対効果の考え方 — 総額ではなく、反響1件あたりで見る

費用が気になるときは、総額が大きいか小さいかだけでなく、その費用でどれだけの反応が得られたかを合わせて見ます。

考え方は、費用の総額を反響の件数で割った「反響1件あたりの費用」を見る、というものです。反響の数え方(問合せ、来店、予約、申込など)は、事前に決めておきます。反響率の計算式と、数字の読み方は、業種別に見るポスティングの反響率で整理しています。

説明用の仮の数字で、考え方だけ確認します。配布にかかった費用の総額を「100」とおきます(単位は何でも構いません)。この配布で反響が2件あれば、反響1件あたりは「50」、同じ総額で反響が4件あれば、「25」です。つまり、費用が同じでも、反響の件数が2倍になれば、1件あたりは半分になります。この数字は計算の説明のための仮のものであり、実際の費用や反響の目安ではありません。

この見方から分かるのは、費用を下げることだけが費用対効果を上げる方法ではない、ということです。届けたい相手に合ったエリアと配り方を選べば、同じ総額でも反響の件数が変わります。逆に、安く配れても、届けたい相手に届かなければ、反響は増えません。反響に影響する要因の整理は、ポスティングの効果はどう決まるか、測り方はポスティングの効果測定にまとめています。

ただし、1回の配布だけで結論を出さないことも大切です。認知は、繰り返し届くことで積み上がるといわれるため、回数を重ねたときの結果と、費用を並べて見ます。そのためにも、配布ごとに目印をつけて、記録を残しておくことが前提になります。

新聞広告の費用との違い

「新聞 チラシ 費用」「新聞広告 費用」と調べると、折込と新聞広告の情報が混ざって出てきます。2つは別の仕組みです。

新聞広告は新聞の紙面に載せる広告、折込チラシは別に印刷したチラシを新聞に挟み込んで届けるもので、費用の決まり方は別です。違いの説明は新聞折込の費用の決まり方にまとめています。

当社の関わり方

当社は、ポスティング・新聞折込・街頭配布・ダイレクトメールをはじめ11の媒体を横断して、エリアと目的に合った組み合わせを設計する立場です。

特定の媒体に決め打ちせず、届けたい相手とエリアから逆算して、どの媒体を、どこへ、どう組み合わせるかをご提案します。そのうえで、条件にもとづいて費用をお見積りします。各媒体の取り組みは、ポスティング、新聞折込、街頭配布・サンプリング、ダイレクトメールのページをご覧ください。

チラシ配布全体の考え方はチラシ配布とは、エリアに応じた施策の選び方はエリアマーケティングの手法にまとめています。

まとめ

チラシ配布の費用は、「1枚の値段」ではなく、部数・エリア・配り方・時期と期間・チラシの大きさや重さ・回数の組み合わせで決まります。媒体ごとに費用の中心が違うため、1枚あたりの単価だけでは比べられません。見積は、条件を伝えるほど正確になります。費用対効果は、総額ではなく反響1件あたりで見て、配布ごとに目印をつけた記録をもとに、回数を重ねて判断します。

媒体別の詳しい決まり方は、ポスティングの費用の決まり方、新聞折込の費用の決まり方をご覧ください。

よくあるご質問

チラシ配布の費用は、どのように決まりますか?

一般には、配る枚数と1枚あたりの単価が中心で、そこにチラシの印刷・デザインの費用が加わります。1枚あたりの単価は、エリア、配り方、チラシの大きさや重さ、時期、期間などの条件で変わります。条件が決まらないと金額は決まらないため、当社では条件をうかがったうえで、お見積りしています。

ポスティングと新聞折込は、どちらが安いですか?

条件によって変わるため、一概には言えません。また、折込は新聞の購読世帯、ポスティングは購読の有無を問わないエリア内の住宅や事業所に届くため、同じ枚数でも届く相手が異なります。1枚あたりの金額だけでなく、届けたい相手に届くか、反響1件あたりでどうなるかも合わせて比べるのが基本です。

チラシ配布の見積を依頼するとき、何を伝えればよいですか?

目的、届けたい相手とエリア、おおよその枚数、チラシの状況(印刷済みか、サイズや重さ)、配る時期と期間、回数を、分かる範囲でお知らせください。すべて決まっていなくても、一緒に整理できます。

チラシの印刷やデザインも、お願いできますか?

チラシの印刷は承っています。デザインについては、案件や状況によりご相談ください。配布の費用と、印刷・制作の費用は別の項目になることが多いため、見積では分けてご案内します。

費用の相場を教えてもらえますか?

当社では、金額や相場を掲載していません。エリア・配り方・枚数・時期・チラシの条件によって金額が大きく変わり、1つの数字を示すと、実際の条件とずれてしまうためです。条件をおうかがいしたうえで、お見積りしています。

関連するエリア指標

このテーマを検討する際に参考になりやすいエリア指標です(当社エリアページで市区町村単位に公開しています)。

世帯構成住宅タイプ分布(戸建・集合住宅比率)年齢層持家率
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