ダイレクトメール(DM)とは、特定の個人や法人に宛てて、商品やサービス、キャンペーンなどの情報を直接届ける販促の方法です。「ダイレクトメール」を略して、DMと呼ばれます。不特定多数に向けて広く知らせるチラシ配布とは違い、届ける相手を決めて、一対一に近い形で届けられる点が特徴です。この記事では、DMとは何か、どんな種類があるのか、紙のDMにはどんな届け方があるのか、そして発送方法をどう選ぶかを整理します。
DMは、届ける相手が最初から決まっている、という点が大きな特徴です。既存のお客さまの名簿や、問い合わせをいただいた方のリスト、あるいは特定のエリアや属性に絞った届け先に向けて、ハガキや封書、冊子などを届けます。
チラシ配布の仲間ではありますが、考え方が少し違います。ポスティングや折込は「エリアに住む人全体」に向けて届けるのに対して、DMは「この相手に」届けるという発想です。そのため、届けたい相手の名前や住所を把握していること、あるいは把握している先にお届けできることが前提になります。個別の相手に宛てて届けるぶん、資料やサンプルを同封するなど、情報量を多くできる点も強みです。
DMには大きく、紙のものと、電子的なものがあります。
どれを選ぶかは、届ける相手、伝えたい情報の量、予算、目的によって決まります。この記事では、エリアマーケティングの文脈でよく使われる、紙のDMを中心に説明します。メールやFAXを含めた使い分けと効果測定の考え方は、DM反応率を上げる5つの視点で整理しています。
紙のDMは、宛名の有無と、どの経路で届けるかによって、3つの届け方に分けて考えられます。
無宛名DMとポスティングは、受け取る側から見ると似ていますが、仕組みが違います。ポスティングは、エリアや建物を決めて、そこにある住戸へ配ります。無宛名DMは、住所のリストにもとづいて、個別の住所を決めて届けます。ポスティングにも、事業所や物件を指定して配る方法がありますが、建物全体に配る点で、個別の住所を指定する無宛名DMとは異なります。詳しくはポスティングとはをご覧ください。
対応できるかどうかは、エリアや条件によって異なります。とくにメール便DMと無宛名DMは、地域や条件による違いがあるため、個別の確認が必要です。
| 届け方 | 宛名 | 届け先の決め方 | 向く場面 | 押さえたい点 |
|---|---|---|---|---|
| 郵送DM | あり | 宛名リストの個人・法人 | 正式な印象を大切にしたい案内、資料の送付 | メール便で届けにくい先を補う使い方もある |
| メール便DM | あり | 宛名リストの個人・法人 | 既存のお客さま・見込み客へのフォロー | 対応エリアや条件は個別に確認が必要 |
| 無宛名DM | なし(個別の住所に届ける) | 住所のリストにもとづく個別の住所 | 宛名を入れず、個別の住所に絞って届けたい場面 | 建物全体への配布ではない。対応可否はエリア・条件による |
(読み方: 「宛名を入れるか」と「届け先をリストで決めるか」の2点で見ると整理しやすくなります。いずれも届け先の住所情報が必要な点は共通で、エリア全体に広く配るポスティングとは出発点が異なります。)
紙のDMを届けるときは、郵便、メール便、宅配便など、どの経路を使うかを決めます。ここでは金額ではなく、選ぶときの観点を整理します。
発送方法は、ひとつに決めずに、使い分けることもあります。メール便を基本にして、メール便で届けにくい先を郵便で補う、といった組み合わせです。方法ごとの細かい条件は、届け先とDMの中身によって変わるため、事前に確認しておくと手戻りを防げます。
DMは、届ける相手が決まっていて、一人ひとりに丁寧に伝えたい場面で力を発揮します。
向く例としては、既存のお客さまや会員への案内、更新や再来店の呼びかけ、セミナーやイベントへのご招待、法人への資料送付、高額な商品や検討期間の長いサービスの案内などがあります。資料やパンフレットを同封できるため、一度の接触で多くの情報を伝えられます。宛先ごとに1通ずつ届くことで、折込の束の中に埋もれにくい点も特徴です。
一方で、届け先の住所情報を用意する必要があり、エリア全体に広く知らせたいだけの場面には向きません。宛先ごとに作業が伴うぶん、広く浅く知らせたいときは、ポスティングや折込のほうが適しています。DMのよさを生かすには、誰に届けるのかをはじめに絞り込むことが欠かせません。
少部数のDMなら、自分で発送することも可能です。ただし、部数が増えると、作業量が一気に大きくなります。
DMの発送には、宛名の印字、封入、仕分け、差し出しといった作業が伴います。部数が多いほど、これらの作業と、届け先の住所情報の管理の負担が大きくなります。氏名や住所のリストは個人情報にあたるため、取り扱いにも注意が必要です。届け先のリストをお持ちの場合は、それにもとづいて届けることができます。
依頼する場合は、発送の作業だけでなく、誰に、どの届け方で届けるかの設計から相談できると、手段の選び間違いを避けやすくなります。当社は、ダイレクトメールを含む11の媒体を横断して、エリアと目的に合った組み合わせを設計する立場です。リストの有無や届けたい相手に応じて、郵送・メール便・無宛名DMのどれが合うかを一緒に整理します。当社の取り組みはダイレクトメールのページをご覧ください。
DMは、届ける相手によって設計の考え方が変わります。
法人や事業所に届けたい場合は、事業所という単位ならではの考え方があります。詳しくは法人・BtoB向けDMの反応率をご覧ください。富裕層など、属性を絞って届けたい場合の考え方は、富裕層向けDMの考え方で整理しています。
反応率の計算方法や、一般的な目安、そして送る相手の設計が結果にどう影響するかは、DMの反応率はどう決まるかにまとめています。この記事では、DMとは何か、どう届けるかに絞って説明しました。
チラシ配布全体の考え方はチラシ配布とはにまとめています。
特定の個人や法人に宛てて、商品やサービスなどの情報を直接届ける販促の方法です。届ける相手を決めて、一対一に近い形で届けられる点が、エリア全体に広く配るチラシ配布との違いです。
届け方の考え方が違います。チラシ配布の中でも、ポスティングや折込は、エリアに住む人に広く届けます。DMは、届ける相手を決めて、その相手の住所に届けるため、届け先の住所情報が前提になります。
どちらも宛名を入れて届ける方法です。郵送DMは郵便を使い、正式な印象や、メール便で届けにくい先を補う場面に向きます。メール便DMは郵便以外の配達事業者を使い、お客さまへのフォローなど、宛名リストがある場面で使われます。対応できる条件は個別に確認が必要です。
違います。受け取る側からは似て見えますが、無宛名DMは、住所のリストにもとづいて個別の住所に届けるものです。ポスティングは、エリアや建物を決めて、そこにある住戸に配ります。仕組みが異なるため、使う場面も異なります。