チラシを配ると一口にいっても、届け方はいくつもあります。住宅のポストに投函する、新聞に挟んで届ける、街頭で手渡す、宛名をつけて送る。どれも広い意味では「チラシ配布」ですが、届く相手も、エリアの絞り方も、向いている目的もそれぞれ違います。この記事では、チラシ配布とは何かを整理したうえで、代表的な配り方の違いと、エリアに応じた選び方、組み合わせの考え方を紹介します。自分で配る場合にも、配布を誰かに頼む場合にも、最初に押さえておきたい土台の話です。
チラシ配布とは、チラシを届けたい相手に向けて配る行為全般を指す言葉です。手で渡すことも、ポストに入れることも、新聞に挟んで届けることも、広い意味ではすべてチラシ配布に含まれます。「チラシ配り」もほぼ同じ意味で使われますが、こちらは現場での作業や手渡しの場面を思い浮かべる人が多い言い方です。
呼び名で混乱しやすいのが、ビラ配り・ポスティング・折込の関係です。ビラ配りは街頭で人に手渡す配り方、ポスティングは住宅や事業所のポストに投函する配り方、折込は新聞やフリーペーパーに挟んで届ける配り方を指します。つまり、チラシ配布が上位の言葉で、その下に届け方ごとの呼び名が並ぶ、という整理になります。街頭の手渡しとポストへの投函の違いは、街頭配布とポスティングの組み合わせの記事でも扱っています。
もうひとつ、宛先を決めて届ける紙のダイレクトメール(DM)も、「紙の販促物を決まった相手に届ける」という点でチラシ配布と並べて比べられることが多い方法です。DMの種類や発送方法は、ダイレクトメール(DM)とはで詳しく説明しています。
なお、「チラシ配布」と検索する人には、チラシを自分で配る方法を知りたい人、配布を依頼する先を探している人、配布のアルバイトを探している人が混ざっています。この記事は、チラシを出す側、つまり「どの届け方を選ぶか」を考える立場で書いています。
配り方は細かく数えればきりがありませんが、届け方の違いで整理すると、おおむね次の5つに分けられます。
このほか、店頭や施設に置いて持ち帰ってもらう「置きチラシ」もあります。来店や来訪のある場所で使う方法で、エリア全体へ届ける目的とは性格が異なるため、ここでは上の5つを中心に比べます。
| 配り方 | 届く相手 | 配る範囲の決め方 | 向く目的 | 向かない場面 |
|---|---|---|---|---|
| ポスティング | 配布エリア内の住宅・事業所のポスト(新聞の購読を問わない) | 町丁目など地理的な単位、住宅タイプ | エリア全体への周知、開業の告知、継続的な認知づくり | オートロックなど投函できない建物が多いエリア、投函お断りの表示がある物件 |
| 折込(新聞・フリーペーパー) | 新聞の購読世帯、またはフリーペーパーの読者 | 販売店や媒体の配布エリアの単位 | 購読層への一斉告知、特売や催事の案内 | 新聞を購読していない世帯への周知、細かな町丁目単位の絞り込み |
| 街頭での手渡し | その場にいる通行人 | 駅前・商業施設前など場所の単位 | サンプルや体験とあわせた認知づくり | 特定の世帯だけに届けたい場面、許可の取れない場所 |
| ダイレクトメール | 宛先として決めた個人・法人 | 個々の住所の単位 | 既存顧客へのフォロー、資料を添えた案内 | 届け先の住所情報を用意しにくい場面 |
| 建物・事業所に絞った配布 | 対象の建物の住戸、またはエリア内の事業所 | 対象の建物、または事業所のあるエリア | BtoBの接点づくり、特定の層への案内 | 世帯全般に広く届けたい場面 |
(読み方: 左から順に、まず「届く相手」が自社の狙いと合っているかを確かめ、次に「配る範囲」をどこまで細かく決められるかを見ます。金額の比較ではなく、相手と範囲の合い方で絞り込むのがこの表の使い方です。)
配り方を決めるときは、手段の優劣を比べるより先に、「どんな相手に届けたいか」を整理するとぶれにくくなります。大きくは、世帯向け・個人向け・事業所向け・富裕層向けの4つの型に分けて考えられます。
世帯向けとは、家族で使う商品やサービス、あるいは住まいにかかわる案内など、世帯を単位に届けたい場合です。ポストへ投函するポスティングや、購読世帯に届く折込が中心になります。個人向けは、通りかかる人そのものが対象になる場合で、街頭での手渡しが選択肢に入ります。事業所向けは、オフィスや店舗の担当者に届けたい場合で、事業所のポストへの配布や宛名つきのDMが使われます。富裕層向けは、世帯の特徴や属性を絞って届けたい場合で、属性にもとづいて絞り込んだ届け方が検討されます。
ここで効いてくるのが、エリアごとの特徴です。同じ配り方でも、世帯構成や住宅の種類が違えば、届く相手の顔ぶれが変わります。当社が公開しているエリアページでは、市区町村単位の商圏データにもとづいて、ポスティングを含む11の販促施策との相性を示しています。方向性をつかむ入口としてご覧いただき、実際の計画では、より細かい単位で検討する二段階の進め方も可能です。4つの型と施策の相性については、エリアマーケティングの手法の記事で整理しています。
実務では、ひとつの配り方だけで完結させるより、複数を組み合わせるほうが多くなります。それぞれが届く相手と届かない相手が違うためです。
たとえば、折込でその地域の新聞購読世帯に広く知らせ、新聞を購読していない世帯や折込では届きにくい細かなエリアを、ポスティングで補うという組み合わせがあります。新聞を購読しない世帯にはフリーペーパーへの折込で届ける、という補い方もあります。街頭で手渡しして接点をつくった相手に、あとから情報量の多いDMで詳しく案内する、という順序の組み合わせも考えられます。
組み合わせを考えるときのコツは、「それぞれの配り方で、誰に届き、誰には届かないか」を先に書き出すことです。重なりすぎれば無駄が出ますし、離れすぎれば届かない層が残ります。個別の配布タイプの選び方は、ポスティングの効果的な配り方の記事でも整理しています。
チラシは自分で配ることもできます。分かれ目になるのは、おおむね次の3点です。
1つ目は、配る枚数と範囲です。数十枚から数百枚を近所に配る程度であれば自分で配れますが、広いエリアに繰り返し配るとなると、時間と人手が現実的でなくなります。2つ目は、配る場所のルールです。街頭で配る場合は、場所によって許可が必要になることがあります。許可の考え方は、街頭配布の許可と守るべきルールで整理しています。ポストへの投函でも、投函を断る表示のある住戸や建物を避けるなど、配布先のルールを守る必要があります。3つ目は、配ったあとの確認です。どこまで配ったかの記録や、報告があるかどうかで、次回の改善のしやすさが変わります。
依頼する場合は、どの配り方を、どのエリアに、どの回数で行うかを設計する段階から相談できると、手段の選び間違いを避けやすくなります。当社は、ポスティングや新聞折込をはじめ11の媒体を横断して、エリアと目的に合った組み合わせを設計する立場です。特定の配り方に決め打ちせず、届けたい相手から逆算してご提案します。
チラシ配布は、配る行為の総称です。その中に、ポスティング・折込・街頭での手渡し・ダイレクトメールなど、届く相手と範囲の決め方が違う方法が並んでいます。選ぶときは、手段から入らず、届けたい相手とエリアを先に整理することが近道です。
それぞれの配り方は、ポスティングとは、折込チラシとは、ダイレクトメール(DM)とはで詳しく説明しています。街頭での手渡しについては街頭配布(サンプリング)の基礎をご覧ください。
ほぼ同じ意味で使われます。チラシ配布は配る行為全般を指す言葉で、チラシ配りは、現場で手渡しやポストへの投函をする作業を思い浮かべる場面でよく使われます。どちらも、配り方(手渡し・投函・折込・DMなど)の総称として使えます。
届け方の違いです。ビラ配りは街頭で人に手渡す方法、ポスティングは住宅や事業所のポストに投函する方法、折込は新聞やフリーペーパーに挟んで届ける方法です。いずれもチラシ配布の一種で、届く相手とエリアの絞り方が異なります。
一般に、配り方そのものより、届けたい相手と内容が合っているかどうかのほうが大きく影響するといわれています。たとえば新聞を購読する世帯では折込に習慣的に目を通す人が多いといわれる一方、購読していない世帯には届きません。どの配り方が合うかは、相手とエリアから考えるのが基本です。
配る枚数、範囲、回数によって変わります。近所に少数を配る程度なら自分でも可能ですが、広いエリアに繰り返し配る場合は、時間や配布先のルール確認の負担が大きくなります。配り方の選び方から相談したい場合は、お問い合わせください。