ポスティングは、実施すること自体は難しくありません。エリアを決め、チラシを用意し、配布を依頼すれば、配布そのものは完了します。しかし、配って終わりにしてしまうと、実際にどれだけの反響があったのか、そもそも効果があったのかどうかが分からないままになりがちです。これは非常にもったいないことです。なぜなら、反響の有無やその大きさが分かって初めて、次回の配布計画をより良いものに改善していけるからです。
反響を測る方法はひとつではなく、いくつかの手法があります。それぞれに向き不向きがあり、組み合わせることで測定の精度を高めることもできます。本記事では代表的な5つの方法を紹介し、どのように選び、どう次回に活かすかを整理します。
代表的な5つの手法を整理すると、以下の表のようになります。
| 手法 | 測れること | 導入の手間 | 向く商材 |
|---|---|---|---|
| クーポン・特典 | 来店・購入につながった件数 | 低い(チラシに印刷するだけ) | 飲食店・小売・サービス業 |
| 専用QRコード・専用URL | チラシ経由のアクセス数 | 中程度(発行・集計の仕組みが必要) | Web誘導を伴う商材全般 |
| 専用電話番号 | チラシ経由の入電数 | 中程度(番号の用意が必要) | 電話受付中心の業種 |
| ランディングページ(LP) | アクセス数・問い合わせ数 | やや高い(LP制作が必要) | Web完結型の商材・サービス |
| 来店時アンケート(きっかけ聴取) | 来店のきっかけ・経路 | 低い(口頭・簡易アンケートで可) | 実店舗全般 |
クーポンや特典を使う方法は、チラシを持参または提示することで割引や特典を提供し、その持参数から反響を把握する、最も広く使われている手法のひとつです。特典の有無は反応率そのものにも影響する要因であり、測定と設計をあわせて考えるとよいでしょう。専用QRコードや専用URLは、チラシ経由のアクセスを可視化する方法で、エリアや配布ロットごとに異なるコードを使い分けると、どのエリアからの反応が多いかを比較しやすくなります。専用電話番号は、電話での問い合わせをチラシ経由と特定できる方法で、電話受付が中心の業態と相性がよい手法です。ランディングページ(LP)は、チラシ限定のページを用意し、アクセス数や問い合わせ数を計測する方法で、Web上での行動につなげたい場合に向いています。そして来店時アンケートは、来店客に「何を見て来店したか」を聞く、最も基本的で古くから使われている方法です。特別な仕組みを用意しなくても始められる手軽さが特徴です。
どの方法が適しているかは、業態や目的によって変わります。たとえば実店舗を中心とした商売であれば、クーポンと来店時アンケートを組み合わせる形が扱いやすく、大きな追加コストをかけずに反響を把握できます。Web上での行動につなげたい場合は、専用QRコードとLPを組み合わせることで、チラシからどれだけのアクセスがあり、そのうちどれだけが問い合わせに至ったかまで追うことができます。電話での受付を中心にしている業態であれば、専用電話番号を用意するだけでも十分な効果測定になります。
一つの方法だけに頼るよりも、複数の方法を併用したほうが、測定の精度は上がりやすい傾向があります。たとえばクーポンの持参数だけを見ていると、クーポンを使わずに来店した人の反応が抜け落ちてしまいますが、来店時アンケートを併用すれば、そうした反応も拾うことができます。
効果測定は、実施して終わりではありません。反響が出たエリアと出なかったエリアを比較し、次回の配布エリアや配布タイプの見直しに活用することで初めて意味を持ちます。単発の反響数だけを見るのではなく、複数回の配布結果を蓄積し、傾向として捉える視点も重要です。
たとえば同じチラシを異なるエリアに配布した結果を比較すれば、どのエリア特性が反応につながりやすいかが見えてきます。また、同じエリアに時期を変えて複数回配布した結果を比較すれば、季節性やタイミングの影響も把握できます。こうした比較の積み重ねが、次回以降の配布計画の精度を高めていきます。当社では、配布完了報告書(配布完了後最短2営業日でご提出)をもとにした効果検証・改善提案の流れでご案内しており、測定した結果をそのままにせず、次の一手につなげる仕組みを整えています。
効果測定の結果を評価する際に、いくつか注意しておきたい点があります。以下に整理します。
| ありがちな誤解 | 実際の考え方 |
|---|---|
| 反響数が少ない=配布自体が失敗 | 測定手段が反響を十分に拾えていない可能性がある |
| 1回の配布結果だけで判断する | 複数回の結果を比較しないと傾向は見えにくい |
| すべてのエリアで同じ反響を期待する | エリアによって反応の出方は異なるのが前提 |
反響が出やすかったエリアの特性(世帯構成・年齢層など)を確認することで、次回の配布エリア選定の精度をさらに上げることができます。当社が公開しているエリアページでは、市区町村単位で世帯構成や年齢層といった商圏データを確認できます。効果測定で得られた反響の傾向と、こうしたエリアデータを照らし合わせることで、「なぜこのエリアで反応が良かったのか」を後付けで理解し、次のエリア選定に活かすことができます。
業種ごとにどのような指標を見るとよいかは、関連記事「業種別に見るポスティングの効果」で紹介しています。また、効果が出ない原因の全体像については「ポスティングの効果はどう決まるか」もあわせてご覧ください。
効果測定は、手間がかかる作業に見えるかもしれませんが、クーポンやアンケートなど手軽に始められる方法もあります。まずは実施しやすい方法から取り入れ、次回の配布計画に反映させていくことが、ポスティングの効果を継続的に高めていく近道です。
宛名のあるDMでの反響の測り方は、DMの反応率はどう決まるかもあわせてご覧ください。ポスティング以外の媒体も含めて効果の出方を比べたいときは、チラシの効果は何で決まるかをご覧ください。
まず計測の仕組みが機能しているかを確認します。反響自体は出ているのに測定手段が拾えていないだけ、というケースは少なくありません。そのうえで、配布エリア・配布タイプ・チラシ内容のどこに課題があるかを切り分けて検討します。
配布完了後、最短2営業日で完了報告書をご提出し、その内容をもとに効果検証・改善提案をご案内しています。
はい、一つの方法だけでは拾いきれない反響もあるため、業態に応じて複数の方法を組み合わせることをおすすめします。たとえば実店舗であればクーポンとアンケートの併用、Web誘導であればQRコードとLPの併用が扱いやすい組み合わせです。