チラシの届け方と媒体選び

開店チラシの出し方 — 開店日から逆算する時期・エリア・届け方の選び方

開店チラシとは、新しいお店の開店や開業を、近隣の人に知らせるために配るチラシのことです。出すときに考えるのは、いつ届けるか、どの範囲に届けるか、どの届け方を選ぶか、チラシに何を載せるかの4つです。開店日は動かしにくいため、開店日から逆算して準備を進めることが基本になります。この記事では、開店チラシを出す前に決めておくことを、時期・エリア・届け方・チラシの中身・反響の見方の順に、お店を開く側の視点で整理します。

この記事の要点

  1. 開店日から逆算して、告知の時期と準備の段取りを決めます。
  2. エリアは、お店に来てもらえる範囲から考え、届け方は届けたい相手で選びます。
  3. 開店後の反響を測れるよう、チラシに目印をつけておきます。

開店チラシは、何のために出すのか

開店チラシの役目は、まだお店を知らない人に、「どこに・いつ・どんなお店ができるか」を伝えることです。

開店したばかりのお店には、通い慣れたお客さまがまだいません。そのため、知ってもらうこと自体が最初の目的になります。あわせて、最初の来店のきっかけ(開店記念の案内など)を添える考え方があります。

開店の前に出す告知と、開店の後に出す案内では、役割が少し違います。前は「お店ができること」と「開店日」を知らせ、後は「まだ来ていない人」に改めて知らせ、来店のきっかけを渡します。1回で終えず、前と後に分けて考える場合もあります。予算や商圏の広さと相談して決めます。

時期は、開店日から逆算して決める

配る日だけでなく、チラシを用意する期間も含めて、開店日から逆に日程を組みます。

チラシは、原稿・デザイン・印刷・納品の準備があり、そのあとに配布の手配があります。手配の締切は、媒体によって決まり方が異なります。新聞折込は折込日と販売店への納品期限、ポスティングは配布する期間、街頭配布は配る場所の許可が関わります。日数は条件によって変わるため、ここでは示しません。

工事や手続きの都合で、開店日が動くことがあります。チラシに開店日や地図が入る場合、日付が変わると刷り直しになりかねないため、開店日が確定してから印刷に進むのが安全です。

開店日が決まる前でも進められること:
商圏とエリアの検討、届け方の候補の絞り込み、チラシの構成案づくり。
開店日が決まってから動くこと:
配布日の確定、日付や地図の入った原稿の確定、印刷と納品、配布の手配。

エリアは、お店に来てもらえる範囲から考える

徒歩で来るのか、自転車や車で来るのかによって、お店に来てもらえる範囲は変わります。日常的に使うお店は、近い範囲が中心になりやすく、駅前やオフィス街のお店は、通勤や通学で通る人も対象になります。

範囲が決まったら、そこに住んでいる人の特徴(世帯の構成、年齢、住宅の種類)を見て、届け方を選びます。商圏の考え方は商圏分析とエリアマーケティングの基礎に、エリアごとのデータは当社のエリアページにまとめています。

表1: 開店チラシの届け方と、考え方

届け方は、届けたい相手と、開店日までの日程で選びます。次の表は一般的な考え方で、条件はエリアや依頼先によって異なります。

届け方向く場面開店チラシでの考え方
新聞折込新聞を読む層に広く知らせたい新聞販売店の配達エリアが単位で、折込日に届く。新聞を購読していない世帯には届かない
ポスティングお店の周辺を、町丁目など細かく絞って知らせたい配布する期間を、開店日に合わせて組む。オートロックなどで配れない建物もある
街頭配布駅前や通勤・通学の動線で、直接渡したい配る場所によって許可が関わる。開店の直前や当日に集中させる考え方もある
フリーペーパーへの折込新聞を購読していない層にも知らせたい発行の日程は媒体ごとに決まっている。対応する媒体がないエリアもある
ダイレクトメール宛名リストが手元にある(知人・見込み客・法人など)届け先のリストが前提になる
(読み方: 1つに絞らず、組み合わせる場合もあります。たとえば、お店の周辺はポスティング、広めの範囲は折込、というように役割を分けます。折込とポスティングの選び方はポスティングと新聞折込の違いに整理しています。)

チラシに載せること

開店チラシは、読んだ人が「いつ、どこへ行けばよいか」を迷わない作りにします。

伝えたいことを詰め込みすぎず、「誰に」「何をしてほしいか」を絞ると、反響を測りやすくなります。

開店日と営業時間:
最初に目に入る位置に載せます。
場所:
住所だけでなく、地図や目印になる建物を添えます。
何のお店か:
取り扱うもの、サービスの内容を、短く伝えます。
来店のきっかけ:
開店記念の案内などを載せる場合は、期間や条件も書いておきます。
問い合わせ・予約の方法:
電話番号やウェブのアドレスなど。
反響を測る目印:
クーポンや問い合わせ先に、配布の種類ごとの目印をつけておきます。

開店後の反響は、記録して次に生かす

開店チラシの反響は、1回の結果だけで結論を出さず、届け方ごとに記録しておくと、次の配布や再来店の案内に生かせます。測り方はポスティングの効果測定に、媒体ごとの効果の見方はチラシの効果は何で決まるかにあります。

飲食店などの業種ごとの反響の考え方は業種別に見るポスティングの反響率で整理しています。

当社の関わり方

当社は、ポスティング・新聞折込・街頭配布・ダイレクトメールなど11の媒体を横断して、エリアと目的に合った組み合わせを設計する立場です。

開店日とおおよそのエリア、届けたい相手をうかがい、届け方の組み合わせを条件ごとにご相談を承っています。詳しくはポスティングのページをご覧ください。チラシ配布の全体像はチラシ配布とはにまとめています。

まとめ

開店チラシは、開店日から逆算して、時期・エリア・届け方・チラシの中身を決めます。準備の期間があるため、開店日が確定する前に進められること(エリアと届け方の検討)と、確定してから進めること(印刷と配布の手配)を分けて進めます。届け方は、届けたい相手と日程で選び、組み合わせることもあります。開店後の反響を測れるよう、チラシに目印をつけておきます。

よくあるご質問

開店チラシは、いつ配ればよいですか?

開店日から逆算して決めます。チラシの準備の期間と、届け方ごとの手配の締切があるため、開店日が分かった時点で早めに相談することをおすすめします。開店の前に知らせ、開店の後に改めて知らせる、という分け方もあります。

開店の前と後の、両方に配る必要がありますか?

両方に出す決まりはありません。前は「お店ができること」を知らせ、後は「まだ来ていない人」に改めて知らせる役割があります。予算と商圏の広さをふまえて、1回にするか、分けるかを決めます。

どのくらいの範囲に配ればよいですか?

お店に来てもらえる範囲から考えます。徒歩・自転車・車のどれで来る人が多いかで変わります。範囲が決まっていなくても、お店の場所と業種から一緒に整理できます。

開店日がまだ確定していなくても、相談できますか?

相談できます。エリアと届け方の検討は、開店日が確定する前でも進められます。日付が動く可能性があるときは、その旨をお知らせください。日付や地図の入ったチラシの印刷は、開店日が確定してからが安全です。

開店チラシの反響は、どう測ればよいですか?

クーポンや問い合わせ先に、届け方ごとの目印をつけておくと、どの届け方から来たかを後で比べられます。1回の結果で結論を出さず、記録して次に生かします。

関連するエリア指標

このテーマを検討する際に参考になりやすいエリア指標です(当社エリアページで市区町村単位に公開しています)。

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